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   カメオについて

当店の19世紀ドイツ、ストーンカメオを見て、「カメオ」と言えばイタリアのシェルカメオだけ、と誤解しているお客様の多さに驚きます。そこで、今回は案ティくカメオについてお話します。

 

【カメオの語源】

フランス語のcamahou(2色の宝石)に由来し、浮き彫り(カメオ)と、沈み彫り(インタリオ)がありましたが、AD13世紀頃より、浮き彫りをカメオとよぶようになりました。

地中海東部、エーゲ海周辺が誕生の地と言われますが、『浮き彫り=カメオ』であるならば、エジプトのカイロ博物館で観た、カブトムシに似た「スカラベ」は、最も古いカメオではないかと私は思います。

 

【素材】

宝石(メノウ、アメジスト、エメラルド、サファイヤetc.)象牙、ジェット、貝etc...

実に様々な素材が使われ、二層三層を活かして、立体的に彫られています。変わったところでは、大英博物館に展示されているダチョウの卵は、とても珍しい逸品です。クレオパトラが好んだと言われるエメラルドは、硬度は硬いが、壊れやすいと言う欠点があります。当時の職人の、高い技術力と精神力に感服します。

 

【フレーム】

大英帝国時代のビクトリア女王は、カメオを愛し、現在の私たちが目にするシェルカメオのほとんどが、この時代に彫られたものです。この時代のフレーム部分には、エナメル、金(12k、15k)、銀、パール(シードが多い)、宝石が散りばめられ、彫りの美しさをより増すように装飾されています。

 

【カメオの魅力にとり付かれた女性】

魅力にとり付かれた女性の代表として、フランスのナポレオンの妃ジョセフィーヌが思い浮かびます。多数のコレクションが残されていますが、ジョセフィーヌのカメオへの情熱が、ジュエリーとしてのカメオを、定着させたのではないでしょうか。

 

【パトロンの存在】

職人の技術もさることながら、作らせることの出来る財力のあるパトロンの存在も大きいでしょう。イタリア、ルネッサンス期において、ロレンツォ・メディチもカメオコレクターの一人です。『メディチ家のカメオ」は、現在ナポリ美術館に展示され、「LAVA・MED」のサインが入っています。

 

【一言アドバイス】

お客様が海外でカメオと出合った時、是非、「光」にかざしてみる事をお勧めします。透かしてみる事で、傷やアンティークか現代の物か簡単に見分ける事が出来ます。

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